週明け28日の香港市場は反発して始まるか。欧州連合(EU)と米国の貿易交渉が27日妥結し、米国がEUにかける相互関税や自動車関税の税率を15%に下げる代わりに、EUは対米投資などを約束した。30%の相互関税の発効期日だった8月1日の前に合意したことで、地合いが改善するだろう。米国と中国も28−29日、3度目となる閣僚級協議をスウェーデンの首都ストックホルムで開く。報道によれば、8月12日に迫る相互関税引き上げ期限の延長を話し合うもようだ。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を29−30日に控え、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。トランプ米大統領が利下げ圧力を強めるなか、会合後の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言が注目される。
25日のNY株式相場はダウ平均が反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続伸。総じて良好な第2四半期決算発表が好感された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。