25日の香港市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比1.09%安の25388.35ポイントだった。中国企業指数は1.16%安の9150.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で2817億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、前場に下げ幅を拡大。後場に入ると下落率1%前後の狭いレンジでもみ合った。前日は終値ベースで2021年11月16日以来およそ3年8カ月ぶりの高値を付けたとあって、いったん利益を確定する売りが優勢だった。前日の米株式市場でダウ平均が反落した上、この日の中国本土市場で主要株価指数が下落し、地合いの悪化につながったもよう。セクター別では、一般消費財と金融、素材が安かった半面、コングロマリットが上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)がそろって下げ、相場の重荷だった。ショート動画の快手科技(
01024)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)は続落。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)も安い。半面、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、半導体受託生産のSMIC(
00981)が続伸した。ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.13%安の5677.90ポイントと続落。快手科技、美団、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)の下げがきつい。一方、SMICと同業の華虹半導体(
01347)が大幅高。自動運転技術の地平線機器人(
09660)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) は続伸した。