HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、中国の李強首相が19日、チベット高原からインドに流れ込むヤルンツァンポ川(雅魯蔵布江)に世界最大級の水力発電所を建設する「雅魯蔵布江下流域水力発電プロジェクト(雅下プロジェクト)」の正式着工を宣言したことを受け、週明け21日に東方電気(
01072)の株価は急騰したものの、投資家の見方は過度に楽観的と指摘した。『智通財経』が25日伝えた。
雅下プロジェクトの総投資額は1兆2000億元に上り、一部投資家はタービン関連の発注額が1000億元を超えるとみているものの、HSBCは550億元程度にとどまると予想。東方電気の売上高、利益への影響はそれぞれ250億元、25億元になると試算したが、4年間に分けて計上された場合、年度利益への影響は約6億元となり、2025年予想利益の16%の水準にとどまるとした。一方、東方電気の目標株価を12.3HKドルに維持したが、投資判断を「ホールド」から「アンダーウエート」に引き下げた。
東方電気の株価は日本時間午後4時24分現在、前日比6.54%安の19.58HKドルで推移している。