25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日ぶりに反落。終値は前日比0.33%安の3593.66ポイントだった。深セン成分指数は0.22%安の11168.14ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7873億3700万元だった。
上海総合指数は序盤に心理的節目の3600ポイントを割ると、その後もマイナス圏で軟調に推移した。米国と中国の貿易協議が進展するとの期待は強いものの、指数は前日まで6営業日続伸し、終値で2022年1月4日以来およそ3年7カ月ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが広がった。セクター別では、セメント・建材、鉄道・道路、石油などが売られた半面、半導体や教育、医療器械などが買われた。
A株市場では、チベットに世界最大級の水力発電所を建設するプロジェクトが着工したことを受け、最近急騰していた上海隧道工程(
600820)や安徽コンチセメント(
600585)が売られたほか、海南島全域を独立した税関運営とする措置が2025年12月18日付で正式に開始されることを受け、前日に急騰していた中国旅遊集団中免(
601888)や王府井集団(
600859)も利益確定の売りに押された。半面、夏休みの映画興行収入が好調との報道を受け、上海電影(
601595)や上海新華伝媒(
600825)などが買われた。
上海B株指数は0.11%高の268.16ポイント、深センB株指数は0.38%高の1287.55ポイント。