2025-07-25 |
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NY市況(24日):ダウ316米ドル安と3日ぶり反落、S&P500とナスダックは最高値更新
24日のNY株式相場は高安まちまち。日本との関税合意に続いてEUとの合意も近いとの報道が引き続き好感される中、アルファベットの決算が予想を上回ったことが支援となった。
一方で、ダウ平均採用のIBMとハネウェル・インターナショナルが決算を受けて大きく下落したほか、トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)を訪問すると発表したことで、大統領とFRBの対立激化が懸念されたことも相場の重しとなった。また、決算が予想を下回ったテスラも8%超下落し、一般消費財セクターの重しとなった。
ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、316.38米ドル安(-0.70%)とほぼ一日の安値で終了。3日ぶりの反落となった。一方、S&P500は0.35%高まで上昇後、0.07%高と小幅に4日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.44%高まで上昇後、0.18%高と2日続伸して終了。ともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。S&P500の11セクターはエネルギー、IT、コミュニケーションの3セクターが上昇し、一般消費財、素材、ヘルスケア、生活必需品など8セクターが下落した。
前日引け後に発表されたアルファベットの4−6月期決算は売上高と利益が予想を上回ったほか、クラウド需要の増大を理由に2025年通期の設備投資額を従来計画より100億米ドル引き上げ850億米ドルに引き上げると発表した。アルファベットの株価は一時4.05%高まで上昇後、1.02%高と上昇幅を縮小したものの、AI関連分野の好調持続見通しを強めた。
一方、IBMは売上高と利益が市場予想を上回ったものの、ソフトウェア収入が予想を下回り、株価は7.62%下落。ダウ平均採用銘柄の中で下落率トップとなり、1銘柄でダウ平均を132米ドル余り押し下げた。ハネウェルの決算が予想を上回ったものの、ガイダンスの内容が嫌気され株価は6.18%下落。1銘柄でダウ平均を約91米ドル押し下げた。