HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、中国デザイナーズトイ最大手のポップマート(
09992)の目標株価を331.5HKドルから319.5HKドルに3.6%引き下げた。投資判断は「買い」を継続している。2025−27年の利益予想を14−17%上方修正した。『信報』が24日伝えた。
ポップマートは6月から「Labubu (ラブブ)3.0」を含む人気IP(知的財産)を活用した新作玩具を展開している。王寧・会長兼最高経営責任者(CEO)は先日インタビューに応じ、Labubuシリーズの月間販売数が9月には1000万個に達する見通しを示した。これを踏まえ、HSBCはポップマートの25年通期の売上高予想を5.7%引き上げ、前年の約2.27倍に相当する296億6200万元とした。純利益予想は14.5%上方修正して86億3500万元とした。調整後純利益も90億1000万元に引き上げた。2025−26年の利益予想は市場平均を約8−9%上回り、売上高予想も5−8%高い水準となっている。
HSBCは、ポップマートが発表した上半期の業績見通しについて、海外市場での販売が好調だったことが利益率を押し上げたとの見方を示した。これを背景に利益予想を引き上げた一方、目標株価は引き下げた。
ポップマートの株価は日本時間午後2時30分現在、前日比0.50%高の243.60HKドルで推移している。