香港証券取引所(
00388)は23日、「香港エクイティファイナンス市場の2025年上期レビュー」を発表し、25年上期にハンセン指数が20%超上昇し、1日当たりの平均売買代金が2400億HKドルと前年同期比で82%増えたと明らかにした。
ディールロジック(Dealogic)のまとめによると、25年上期の香港市場での新規株式公開(IPO)による調達額(SPAC(特別買収目的会社)は含まない)は141億米ドルとなり、世界トップだった(2位はナスダック、3位はニューヨーク)。香港市場での調達額は前年同期比で695%増え、伸び率は世界全体の8%を大きく上回った。
5月20日には世界最大の車載電池メーカー、CATL(
03750)が香港上場で53億米ドルを調達し、23年以降で世界最大規模となった。また、江蘇恒瑞医薬(
01276)、仏山市海天調味食品(
03288)、浙江三花智能控制(
02050)はいずれも調達額が10億米ドルを超えるなど大型案件が相次ぎ、25年上期に世界で実施されたIPOの調達額トップ10のうち、香港市場は4件を占めたとしている。
一方、下期に入っても香港IPO市場は好調が続いており、7月1−2週に8社が上場を果たしたと説明。上場を待つ企業は多く、香港市場のポジションが一段と強化されたとしている。