2025-07-24 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(23日):ダウ507米ドル高、貿易交渉進展でS&P500が連日で高値更新
23日のNY株式相場は上昇。米国と日本が関税交渉で合意に至ったことで、その他の主要貿易相手国との交渉進展期待が追い風となる中、『フィナンシャル・タイムズ(FT)』紙が米国と欧州連合(EU)の合意が近いと報じたことで上昇幅を拡大した。
ダウ平均は上昇してスタートすると、FT報道を受けて一時514米ドル高まで上昇幅を拡大。507.85米ドル高(+1.14%)の4万5010.29米ドルで終了し、12月4日に付けた終値の過去最高値4万5014.04米ドルに肉薄した。S&P500も0.81%高まで上昇し、2日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新後、0.78%高で終了し、3日連続で終値の最高値を更新した。前日に7日ぶりに反落したナスダック総合も0.61%高と反発し、再び終値の最高値を更新。終値は初めて21000ポイントを上回った。
S&P500の11セクターはヘルスケア(+2.03%)を筆頭に、資本財、エネルギー、IT、金融など9セクターが上昇し、公益、生活必需品の2セクターが下落した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の16.50ポイントから15.37ポイントに低下し、2月19日以来の低水準となった。
相互関税の猶予期限が8月1日に迫る中、アジア時間でトランプ米大統領が日本と関税交渉で合意したと発表したことに続いて、FTがEUとも日本と同様に15%の関税率で合意すると報じたことで、貿易交渉進展期待が一段と高まった。今後、中国などとの交渉が進むとの楽観的なムードが強まった。
引け後の動きでは4−6月期の売上高と利益が予想を上回ったアルファベットが時間外で一時3%超上昇した。一方、テスラは決算が予想を下回り、株価は時間外で約3%安となった。