23日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.62%高の25538.07ポイントだった。中国企業指数は1.82%高の9241.20ポイント。メインボードの売買代金は概算で3330億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。中国と米国の貿易交渉が前進するとの見方から買いが膨らみ、前場に上げ幅を広げた。後場に入って25500ポイントを超えると伸び悩んだものの、終値は2021年11月17日以来およそ3年8カ月ぶりの高値だった。ベッセント米財務長官が22日、米中閣僚協議をスウェーデンの首都ストックホルムで28−29日に開くと明らかにした。また、トランプ米大統領が香港時間23日午前、日本との関税交渉で合意したと自身のSNSに投稿し、投資家がリスクを取りやすくなったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)、金融株の中国人寿保険(
02628)、招商銀行(
03968)、AIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)が7%超上昇し、自動車販売の中升集団(
00881)、中国検索大手の百度(
09888)は大幅に続伸した。半面、製薬の翰森製薬(
03692)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)がそろって下落。前日大引け後に2025年4−6月期の小売売上高を発表した宝飾品販売最大手の周大福珠宝(
01929)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%高の5745.74ポイントと5営業日続伸。新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が9%近く上げたほか、快手科技と百度が上昇率上位を占めた。構成30銘柄のうち下落は新エネルギー車のBYD(
01211)と半導体受託製造の華虹半導体(
01347)の2銘柄だけだった。