トランプ米大統領は22日、貿易と安全保障を巡る中国との緊張に対処するため、近く訪中する可能性があると明らかにした。中国の習近平国家主席から招待を受けており、「そう遠くない将来に中国を訪問することになるだろう」とホワイトハウスでフィリピンのマルコス大統領と会談した際に、記者団に対し語った。ロイター通信が同日伝えた。

　ロイター通信は先ごろ、関係者の話として、米中首脳の側近が年内に予定されているトランプ氏のアジア訪問に際して両首脳会談を開く方向で検討していると報じていた。日程は確定しておらず、11月1日まで韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）にあわせた訪中が候補という。別の候補日程として、9月3日に北京で行われる第二次世界大戦終結80周年記念式典への出席も検討されているもよう。同式典にはロシアのプーチン大統領も出席する予定。