2025-07-23 |
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NY市況(22日):ダウ179米ドル高と3日ぶり反発、ナスダック総合は7日ぶりの反落
22日のNY株式相場は高安まちまち。ソフトバンクとオープンAIによる大規模人工知能(AI)プロジェクトの進捗が芳しくないとの報道を受けてエヌビディアなどのAI関連株を中心にハイテク株が下落した一方、好決算発表銘柄の上昇を受けたヘルスケア株や出遅れ感が強い小型株などが上昇し相場を支えた。
貿易交渉は、トランプ米大統領が、米国がフィリピンとの貿易協定を締結したと述べたことや、ベッセント財務長官が来週ストックホルムで中国当局者と会談する予定だとし進展期待高まったことも安心感につながった。
ダウ平均はおおむねプラス圏で推移し、179.37米ドル高(+0.40%)と3日ぶりに反発して終了。S&P500は0.38%安まで下落する場面もあったが、0.06%高とわずかながら上昇して終了。前日に続いて終値の過去最高値を更新した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は一時1.06%安まで下落し、0.39%安で終了。7日ぶりの反落となった。
小型株指数のラッセル2000は0.79%高と3日ぶりに反発し、主要3指数をアウトパフォームした。S&P500の11セクターはヘルスケアの1.90%高を筆頭に、不動産、公益、素材など9セクタが上昇し、IT、コミュニケーションの2セクターが下落した。
『ウォールストリート・ジャーナル』紙がソフトバンクとオープンAIによる5000億米ドル規模のAIプロジェクトについて、発表から6カ月が過ぎたが、いまだデータセンターの契約を1件も獲得していないと報じ、計画の遅れを指摘した。報道を受けて半導体株はエヌビディアが2.54%安、マイクロン・テクノロジーが3.54%安となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.75%下落した。一方、ヘルスケア株は、予想を上回る決算を発表したIQVIAホールディングスが17.88%高と急伸したほか、アムジェン、ファイザーも3%超上昇した。