22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.62%高の3581.86ポイントだった。深セン成分指数は0.84%高の11099.83ポイントと4営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8930億3800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んで一進一退の展開。後場に入ると高く推移し、終値は2022年1月12日以来およそ3年6カ月ぶりの高値だった。前日に続いて建設関連の銘柄が大きく買われ、相場を押し上げた。チベット高原からインドに流れ込むヤルンツァンポ川(雅魯藏布江)に、約1兆2000億元を投じて世界最大級の水力発電所を建設するプロジェクトが19日に着工した。また、「住宅賃貸条例」の公布を受け、賃貸物件の供給拡大に期待する買いも入ったもよう。セクター別では、石炭が全面高のほか、セメント、建設機械、鉄鋼、建設・エンジニアリングが大きく買われた。一方、銀行、包装材、ゲーム、インターネットサービスが売られた。
A株市場ではトンネル建設大手の上海隧道工程(
600820)、インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)がストップ高を付けた。中国交通建設と同業の中国鉄建(
601186)と中国中鉄(
601390)、建機メーカーの三一重工(
600031)、中聯重科(
000157)、徐工集団工程機械(
000425)も大幅高。一方、銀行株の下落が目立ち、中国民生銀行(
600016)、上海浦東発展銀行(
600000)、中国建設銀行(
601939)、中国農業銀行(
601288)が安い。企業向けクラウドの用友網絡科技(
600588)、電子機器受託製造の立訊精密工業(
002475)も売られた。
上海B株指数は0.69%高の263.86ポイント、深センB株指数は0.74%高の1271.27ポイントとともに5営業日続伸した。