22日の香港市場は心理的節目の25000ポイントを試す展開か。米ドル高・香港ドル安が一服し、香港からの資金流出懸念が和らぎそうだ。前日のNY市場で好決算期待が続くなか、ハイテク株が買われた流れが香港市場にも波及すれば、地合いの改善につながるだろう。米長期金利の低下や、中国政府による過当競争の抑制に向けた措置なども支援材料。
もっとも、ハンセン指数は前日まで続伸し、終値ベースで2021年11月19日以来およそ3年8カ月ぶりの高値を更新した。25000ポイント付近で伸び悩み、上値の重さが意識されれば、利益確定売りが加速する可能性がある。
21日のNY市場でダウ平均は一時259米ドル高まで上昇後、19.12米ドル安とわずかながら続落して終了した。米政権と欧州連合(EU)との貿易交渉を巡る不透明感が相場の重荷となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は6営業日続伸し、連日で最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(
00005)、大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)がそろって香港終値を上回って引けた。