週明け21日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.68%高の24994.14ポイントだった。中国企業指数は0.60%高の9040.20ポイント。メインボードの売買代金は概算で2630億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。心理的節目の25000ポイント節目では上値が重く、中盤に上げ幅を縮小する場面があったものの、終値は2021年11月19日以来およそ3年8カ月ぶりの高値となった。中国当局が18日にフードデリバリー大手3社を呼び出して過当競争の是正を指導したことで、関連銘柄に買いが入った。また、ラトニック米商務長官が20日、欧州連合(EU)と貿易協定を締結できると確信していると述べたと伝わり、トランプ関税を巡る混乱が世界経済に及ぼす影響への警戒感が和らいだもよう。後場に入ると資源株やエネルギー株が上昇して相場を支えた。セクター別では、素材とエネルギー、不動産・建設が上げた半面、医療・ヘルスケアは下げた。
ハンセン指数構成銘柄では石油大手のシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)、石炭株の中国神華能源(
01088)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)が高い。前週末に2025年6月中間決算見通しを発表した信義光能(
00968)は大幅に反発した。食品・飲料株の康師傅控股(
00322)、農夫山泉(
09633)、万洲国際(
00288)も買われた。半面、教育サービスの新東方教育科技(
09901)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、宅配大手の中通快逓(
02057)が下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.84%高の5585.50ポイントと3営業日続伸。フードデリバリーを手掛ける美団(
03690)とJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、家電大手の美的集団(
00300)、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が上昇した。一方、音楽配信のテンセント・ミュージック(
01698)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)が反落した。