週明け21日前場の香港市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比0.28%高の24895.20ポイントだった。中国企業指数は0.14%高の8999.25ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1514億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。中国当局が18日にフードデリバリー大手3社を呼び出して過当競争の是正を指導したと伝わり、関連銘柄の買いを誘った。ラトニック米商務長官が20日、欧州連合(EU)と貿易協定を締結できると確信していると述べたと伝わり、トランプ関税を巡る混乱が世界経済に及ぼす影響への警戒感が和らいだもよう。もっとも、前週末のハンセン指数終値は2022年2月11日以来およそ3年5カ月ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが出やすい。心理的節目の25000ポイントが上値のめどとして意識され、前引けにかけてじりじりと上げ幅を縮小した。
個別ではフードデリバリー業務を手掛ける大型ネット株の美団(
03690)やJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、がそろって買われ、相場の上昇を主導。ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)、石油大手のシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)も高い。前週末に2025年6月中間決算見通しを発表した信義光能(
00968)は大幅に反発した。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)が安い。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)と製薬の石薬集団(
01093)も売られた。