2025-07-21 |
中国/政策/その他 |
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10大重点産業の安定成長計画を実施へ=中国工業情報化部
中国の工業情報化部は18日、重点産業の安定発展計画を実施し、同時に新産業の育成を継続する方針を明らかにした。同部総工程帥の謝少ホウ氏が同日開かれた記者会見で、工業経済の平穏な推移と質の高い発展を維持するには少なからぬ課題が存在し、息の長い取り組みが必要との認識を示した上で、今後の重点施策を次の通り挙げた。
1、工業経済の基盤固め:鉄鋼、非鉄金属、石油化学、建材などの10大重点産業の安定成長に向けた新たな施策計画を実施し、重点産業の構造調整や、供給の最適化、老朽・過剰設備の淘汰に力を入れる。具体的な計画は近いうちに順次公表する。
2、発展の質の向上:科学技術イノベーションと産業イノベーションの融合発展を着実に推進し、産業基盤の再構築と重要技術設備のブレークスルーを一体的に推進する。製造業の高品質プロジェクトを継続的に展開し、産業のハイエンド化を促進。「人工知能+」活動の実施を加速し、大規模モデルを製造業の重点分野に取り入れてインテリジェント化の水準を高める。また、グリーン・低炭素基準体系の構築を進め、動力電池など再生資源の総合利用を加速させ、グリーン発展の基盤を強化する。
3、発展の原動力を持続的に育成:国家科学技術重大プロジェクトおよび国家重点研究開発計画を策定・実施し、特別行動を展開。新産業を育成し、新たな原動力を創出してバイオ製造や低空産業の発展を加速させる。人型ロボット(ヒューマノイド)、メタバース、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)などの未来産業のイノベーションと発展を促進し、新たな分野・チャネルを先取りする。
4、発展環境の最適化:中小企業への支払い遅延問題を解決し、企業の負担を軽減する。基準構築の役割を強化し、技術進歩と産業の最適化・高度化を支援。生産能力の監視を強化し、業界の自律を促し、発展のエコシステムを最適化する。企業との平時のコミュニケーション・交流の仕組みおよび課題解決の「クローズドループ」型の仕組みを絶えず改善し、企業の発展に対する信頼感を揺るぎないものにしていく。