シティグループは最新リポートで、キングボード・ラミネート(
01888)について、親会社のキングボード・ホールディングス(
00148)による一部保有株式の売却を受けて株価に短期的には下押し圧力がかかるとの見方を示した。キングボード・ホールディングスは最大7850万株を1株10HKドルで売り出す。売却価格は17日終値を7.75%下回っており、売却後のキングボード・ホールディングスの持ち株比率は73.76%から71.25%に低下する見通し。
シティは、キングボード・ラミネートよりも生益電子(688183)を選好。生益電子は株価の出遅れ感があるうえ、人工知能(AI)分野の事業展開が進んでいるため、魅力度が高いとした。
また、AI関連のインフラ分野は引き続き好調と予想。次いで自動車分野の見通しが明るいとしている。これに対し、通信設備、家電、スマートフォン、工業自動化などの分野は、今後緩やかな減速または微増にとどまるとみている。
キングボード・ラミネートについては、AI関連事業をほぼ展開していないうえ、前年同期の反動で2025年上期の業績は小幅な伸びにとどまると予想。投資判断は「買い」を維持し、目標株価は14HKドルに据え置いたが、株価は調整局面に入る可能性があるとの見方を示した。