BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、中国本土の太陽光発電用ガラスセクターについて、減産報道や「反内巻(過度競争是正)」政策を受け、株価が6月末以降に約30%上昇したと指摘した。ただ、2ミリ厚の太陽光ガラス価格は直近2週間で1平方メートルあたり10.5−10.8元に下落しており、業界全体が損失を出す水準にあるとした。需要が2026年に正常化しても、潜在的な供給過剰が収益率の回復を阻むと予想。2016−17年の供給側改革期のような強制的な減産が行われない限り、供給過剰の構造は解消しにくいとみている。『AAストックス』が18日伝えた。
BofASは、現行政策の産業支援効果は限定的で、需給環境を反転させる決定的な材料には程遠いとの見方を示し、太陽光ガラスメーカーの赤字が26年半ばまで続く可能性があると予想。これを踏まえ、信義光能(
00968)の目標株価を12%引き下げて2.3HKドルに、福莱特ガラス(
06865)の目標株価を42%引き下げて7HKドルにそれぞれ設定。投資判断もともに「アンダーパフォーム」に引き下げた。
日本時間午後3時19分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■信義光能(
00968):2.84HKドル(前日比3.07%安)
■福莱特ガラス(
06865):9.91HKドル(同1.49%安)