香港を代表するコングロマリット、長江和記実業（00001）がパナマ運河港湾事業を米ブラックロックが率いる「ブラックロック-TiLコンソーシアム」に売却する取引を巡り、中国政府が中国の国有海運大手、中国遠洋海運集団（COSCO）を取引に加えることを求めているようだ。『香港経済日報』が18日、外電を引用して伝えた。

　中国政府はCOSCOをブラックロック-TiLコンソーシアムに参加できるよう求めており、実現しない場合、当局が取引を阻止する構えも示している。コンソーシアムの参加者と長江和記実業はCOSCOが取引に加わることに前向きな姿勢を示しているものの、長江和記実業とコンソーシアムの145日間の独占的交渉期間は7月27日に終了する予定で、取引の成立は難しいとみられている。

　長江和記実業の株価は日本時間午後2時9分現在、前日比0.10％安の48.50HKドルで推移している。