18日の香港市場は反発して始まるか。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇したことで、投資家が運用リスクをとりやすくなるだろう。半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)の決算が市場予想を上回る61%増益となり、17日のNY市場で同社ADR株価は3.38%上昇した。人工知能(AI)投資需要の勢いが確認され、半導体大手のエヌビディアは上場来高値を更新した。香港市場でもハイテク株を中心に買いが優勢になると予想する。
もっとも、買い一巡後はハンセン指数が伸び悩む展開が想定される。3月19日に付けた年初来高値(24874.39ポイント)が上値のめどとして意識されそうだ。中国の追加金融緩和に対する期待が強いなか、7月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の発表を週明け21日に控え、次第に様子見気分が広がる可能性もある。
17日のNY株式相場はダウ平均とS&P500が続伸。新規失業保険申請件数や6月小売売上高などの強い経済指標を受けて景気減速懸念が和らいだ。ハイテク株主体のナスダック総合は4日続伸となり、終値は今年10回目の最高値更新を記録した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って終えた。