2025-07-18 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(17日):ダウ229米ドル高、S&P500とナスダックが連日で高値更新
17日のNY株式相場は続伸。新規失業保険申請件数や6月小売売上高などの強い経済指標を受けて景気減速懸念が和らぐ中、ペプシコ、トラベラーズ、ユナイテッド・エアラインズ、シチズンズ・フィナンシャルなどの4−6月期決算が好調だったことでセンチメントが一段と改善した。
ダウ平均は取引終盤に303米ドル高まで上昇し、229.71米ドル高(+0.52%)で終了。S&P500も0.65%高まで上昇後、0.54%高で終了し、ともに2日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.87%高まで上昇後、0.74%高で終了し、4日続伸となった。S&P500とナスダック総合はともに取引時間中の史上最高値を更新し、終値ではS&P500が今年9回目の最高値更新となり、ナスダック総合は10回目の最高値更新を記録。
S&P500の11セクターは金融、IT、資本財、生活必需品など9セクターが上昇し、ヘルスケア、不動産の2セクターが下落した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.16ポイントから16.52ポイントに低下した。
経済指標は新規失業保険申請件数が22万1000件と前週発表分の22万8000件から減少し、予想の23万5000件を下回る強い結果となった。6月小売売上高は前月比+0.6%となり、予想の+0.1%を上回る増加となった。
決算発表銘柄は4−6月期の売上高と利益が予想を上回ったペプシコが7.46%高、4−6月期の利益が予想を上回ったユナイテッド・エアラインズが3.11%高、トラベラーズが3.81%高となった。台湾セミコンダクター(TSMC)は市場予想を上回る61%増益となり、過去最高を記録。株価は3.38%上昇した。
引け後の動きではネットフリックスが時間外で1%超下落。4−6月期決算や7−9月期の見通しが予想を上回ったが、株価は売りが優勢となっている。