韓国の投資家による中国資産への資金流入が加速しているようだ。韓国預託決済院(KSD)のデータによると、2025年1月以降、韓国の投資家による香港株・A株の累計取引額は7月15日時点で54億米ドルを突破。米国に次ぐ第2の海外投資先として中国市場の存在感が高まっている。『格隆匯』が17日伝えた。
銘柄別では、中国のスマートフォン大手、小米集団(
01810)が韓国の投資家の人気を最も集め、累計買付額は約1億7000万米ドルに達した。続いて中国の自動車・電池メーカー、BYD(
01211)が9310万米ドル、世界最大の車載電池メーカー、CATL(
03750)が6089万米ドルとなっている。また、人気キャラクター、「Labubu(ラブブ)」を手掛けるポップマート(
09992)も注目を集め、買い越し額は3494万米ドル超に上った。
市場関係者は、韓国の投資家はテクノロジーや新興産業株を好む傾向が強いと指摘。中国市場の相対的なパフォーマンスの良さに加え、韓国株式市場の1−5月の低調な推移も、資金の海外シフトを後押ししていると分析している。