小型モーターの世界的大手、ジョンソン・エレクトリック(
00179)は16日大引け後、2025年4−6月期(第1四半期)の売上高が9億1500万米ドルとなり、前年同期比で2%減少したと発表した。為替変動の影響で売上高が900万米ドル押し上げられた。
自動車用製品部門の売上高は3%減の7億6500万米ドル。為替変動を除いた売上高は4%減で、地域別ではアジア太平洋が9%減、欧州・中東・アフリカが2%増、米州が4%減だった。
産業用製品部門の売上高は2%増の1億5000万米ドル。為替影響を除いた売上高は1%増で、地域別ではアジア太平洋が7%減、欧州・中東・アフリカが14%増、米州が5%減だった。
同社の汪穂中会長兼最高経営責任者(CEO)は第1四半期の売上高が減った原因として、景気低迷や海外自動車メーカー顧客の市場シェア低下を挙げた。第2−4四半期(25年7月−26年3月)については「世界的な関税の状況がより明確になるまで、顧客は調達や投資の決定に慎重な姿勢を崩さないだろう。これにより、短期的には売上高が下押しされそうだ」と述べた。ただ、新製品の投入と新たな事業展開が第2四半期の成長を下支えする見通しを示した。