2025-07-17 |
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NY市況(16日):ダウ231米ドル高、トランプ大統領がFRB議長解任を否定し反発
16日のNY株式相場は上昇。トランプ米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を示唆したことで金融政策の独立性への懸念から下落する場面もあったが、その後大統領が解任の可能性を否定したことで買い直された。
ダウ平均は上昇してスター後、一時264ドル安まで下落したが、231.49米ドル高(+0.53%)で終了。S&P500も一時0.68%安まで下落後、0.32%高で終了し、ともに反発した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.71%安まで下落後、0.25%高と3日続伸して終了。3日連続で終値の最高値を更新した。
S&P500の11セクターはヘルスケア、不動産、金融、資本財、素材など8セクターが上昇し、エネルギー、コミュニケーション、一般消費財の3セクターが下落した。決算発表銘柄は予想を上回る決算を発表したゴールドマン・サックスが0.90%高となった一方、バンク・オブ・アメリカとモルガン・スタンレーは決算が予想を上回ったものの株価はそれぞれ0.26%安、1.27%安となった。ジョンソン・エンド・ジョンソンは予想を上回る決算や通期見通し引き上げが好感され6.19%高となった。
注目された6月生産者物価指数(PPI)は前年比+2.3%と前月の+2.7%から伸びが鈍化し、予想の+2.5%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比+2.6%と5月分の+3.2%から鈍化し、予想の+2.7%を下回った。前日の6月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったが、PPIが鈍化したことで利下げ期待がやや高まった。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの7月利下げ確率は前日の2%から4%に上昇。米10年債利回りは前日の4.489%から4.459%に低下した。