16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。前場終値は前日比0.28%高の24658.55ポイントだった。中国企業指数は0.38%高の8911.02ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1579億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。前日の米ハイテク株高を受けた買いが先行したほか、業績見通しなどの材料が出た個別銘柄を物色する動きも相場を支えた。ただ、朝方に上昇率が1%を超えた後は上げ幅を縮小。米関税政策が米国のインフレ再燃につながりかねず、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を維持するとの懸念が広がったもよう。
個別では、ネット株のアリババ集団(
09988)と百度(
09888)が買われて相場の上昇を主導した。前日に2025年4−6月期の販売額を発表したスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)も高い。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)はそろって続伸した。半面、保険株の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)の下落が重荷となった。中国の習近平国家主席が14−15日の「中央都市工作会議」で住宅政策や都市計画の基本方針を示したと伝わったものの、不動産株の華潤置地(
01109)、華潤万象生活(
01209)、九龍倉置業地産(
01997)、龍湖集団(
00960)は下げた。自動車販売の中升集団(
00881)は反落した。