15日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比1.60%高24590.12ポイントだった。中国企業指数は1.65%高の8877.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で2884億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、日本時間の午前11時に中国の国家統計局が発表した主要経済指標を受けて上げ幅を縮小した。2025年4−6月期国内総生産(GDP)は前年同期比5.2%増と市場予想を上回ったものの、伸び率は1−3月期の5.4%から鈍化。6月の小売売上高と1−6月の固定資産投資はともに市場予想から下振れした。ただ、前引け前にはマイナス圏に沈む場面もあったが、後場に入ると再び上向きに転じ、この日の高値圏で終えた。米エヌビディアが中国向け人工知能(AI)半導体の輸出再開を表明したことを受け、AI開発や活用を進めている大型ネット株が軒並み買われ、指数を押し上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)、快手科技(
01024)、美団(
03690)、百度(
09888)、テンセント(
00700)がそろって急伸。製薬株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、電動工具大手の創科実業(
00669)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)なども大幅高。半面、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)とガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、本土不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、ビールメーカーの華潤ビール(
00291)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.80%高の5431.29ポイントと3営業日続伸。ビリビリ(
09626)、アリババ集団、金蝶国際ソフト(
00268)、テンセント・ミュージック(
01698)が上昇率上位。下落はSMIC(
00981)、同程旅行(
00780)、華虹半導体(
01347)の3銘柄のみだった。