15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.42%安の3505.00ポイントだった。深セン成分指数は0.56%高の10744.56ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6120億4800万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、前場に下げ幅を拡大。前日は終値ベースで2022年1月24日以来およそ3年半ぶりの高値を連日で更新しただけに利益確定売りが出やすかった上、日本時間午前11時に中国国家統計局が発表した経済指標を受けた売りが次第に膨らんだ。6月の小売り売上高と1−6月の固定資産投資はともに市場予想から下振れ。1−6月の不動産販売額と開発投資はともに下落率が拡大した。もっとも、後場に入るとじりじりと下げ幅を縮め、序盤に割り込んでいた心理的節目の3500ポイントを回復して終えた。
セクター別では採掘とバッテリー素材、酒造が全面安。宝飾品、石炭、電力も売られた。半面、インターネットサービスやソフトウエア開発、ゲームが買われた。
A株市場では、2025年6月中間決算見通しを発表したSTチェンミン・ペーパー(
000488)、永輝超市(
601933)、東江環保(
002672)が売られた。セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)とビール醸造の北京燕京ビール(
000729)、不動産開発の保利発展控股集団(
600048)も安い。半面、テック株の上昇が目立ち、企業向けクラウドの用友網絡科技(
600588)、送配電機器の思源電気(
002028)、電子機器受託製造の富士康工業互聯網(
601138)と立訊精密工業(
002475)、産業システム開発の上海宝信ソフト(
600845)が買われた。
上海B株指数は1.34%安の259.38ポイントと4営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.46%安の1240.44ポイントと続落した。