金属リチウムの世界的大手、江西カン鋒リチウム(
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002460)は14日大引け後、2025年6月中間決算(中国会計基準)で純損失が3億−5億5000万元になる見通しを発表した。前年同期の純損失7億6000万元と比較して27.67−60.55%縮小する。1株当たり損失は0.15−0.27元(前年同期は0.38元)を見込む。一方、非経常損益を除く純損失は5億−9億5000万元で、前年同期の1億6000万元から211.74−492.30%拡大する見込みとした。
赤字の要因として、リチウム塩およびリチウム電池製品の販売価格の継続的な下落を挙げた。電池部門の生産能力は順次拡大し、販売も増加しているものの、販売価格の下落で会社全体の業績に影響が出た。棚卸資産などの関連資産に対する減損引当金の計上も響いた。
また、子会社である深セン易儲能源科技が一部の蓄電所プロジェクトを売却したことや、同社が保有する一部の他社株式の売却による投資収益を計上した一方、金融資産の評価損が発生したと説明している。