2025-07-15 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(14日):ダウ88米ドル高と小幅に反発、ナスダック総合は最高値を更新
14日のNY株式相場は上昇。トランプ米大統領が週末に欧州連合(EU)とメキシコからの輸入品に対し8月1日から30%の関税を課すと発表したことで貿易摩擦問題が意識されたものの、交渉による関税引き下げが期待されたことや、今週からスタートする企業の4−6月期決算発表への期待などで底堅く推移した。
先週1.02%安と4週ぶりに反落したダウ平均は先週末水準を挟んでもみ合ったが、88.14米ドル高(+0.20%)と小幅に上昇して終了。S&P500とナスダック総合も上下にもみ合ったが、それぞれ0.14%高、0.27%高で終了し、主要3指数がそろって反発した。ナスダック総合は2営業日ぶりに取引時間中と終値の史上最高値を更新し、S&P500は最高値から0.19%安の水準で終了した。
S&P500の11セクターはコミュニケーション、金融、不動産、資本財など7セクターが上昇し、エネルギー、素材、ITなど4セクターが下落。ダウ平均採用の30銘柄はボーイング、ウォルマート、3M、ゴールドマン・サックスなど17銘柄が上昇し、シェブロン。プロクター・アンド・ギャンブル、アップル、ユナイテッドヘルスなど13銘柄が下落した。
今週は4−6月期決算発表がスタートし、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカなどの大手金融機関のほか、ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッド・エアラインズ、GEエアロスペース、 ネットフリックス、3MなどS&P500採用の約40銘柄が決算を発表する。
経済指標では、6月消費者物価指数(CPI)、6月生産者物価指数(PPI)、7月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値などが発表予定で、関税による景気減速や物価上昇が懸念される中、企業業績や見通し、インフレ動向に要注目となる。