2025-07-14 |
中国/統計/その他 |
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25年上半期の中国貿易 輸出が7.2%増、輸入は2.7%減
中国の税関総署は14日午前、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で、2025年上半期の輸出入状況を説明した。税関統計によると、中国の人民元建て貨物貿易総額(輸出入合計)は前年同期比2.9%増の21兆7900億元に達し、上半期として過去最高を記録した。内訳は輸出が7.2%増の13兆元、輸入は2.7%減の8兆7900億元。中国メディア『澎湃新聞』が同日伝えた。
四半期別に見ると、第2四半期(4−6月)の輸出入増加率は前年同期比4.5%で、第1四半期(1−3月)より3.2ポイント伸び、7四半期連続で前年同期を上回った。
相手国・地域別では、「一帯一路」(中国の広域経済圏構想)協力国との輸出入は11兆2900億元で4.7%増加。全体の51.8%を占め、比率は前年同期より0.9ポイント上昇した。うち、東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易は3兆6700億元で9.6%増えた。また、欧州連合(EU)、韓国、日本との貿易額がそろって増加した。対米貿易には言及していない。
税関総署は輸出額の増加について、電気・機械設備の輸出額が9.5%増の7兆8000億元となり、輸出に占める比率は60%と前年同期比で1.2ポイント上昇したと指摘。中でも、「新質生産力」に関連するハイエンド設備の輸出が2割超伸び、グリーン・低炭素な製品の輸出は12.7%増えたと強調した。一方、輸入は減少したものの、「内需拡大が輸入の安定につながった」との見方を示した。第2四半期に限れば輸入はプラス成長に転じたと明らかにした。