2025-07-14 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(11日):ダウ279米ドル安と3日ぶり反落、週間では3指数がそろって下落
11日のNY株式相場は反落。トランプ米大統領が前日引け後、カナダからの輸入品に対して35%の関税を8月1日から課すと発表したことで貿易戦争による景気や物価への影響が改めて意識された。EUに対する関税が発表される可能性も警戒されたほか、前日にS&P500とナスダック総合が史上最高値を更新したことで、短期的な過熱感や高値警戒感も意識された。
ダウ平均は下落してスタートすると、一時375米ドル安まで下落幅を拡大し、279.13米ドル安(-0.63%)で終了。S&P500も終日マイナス圏で推移し、0.33%安で終了。ともに3日ぶりの反落となった。ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に上昇する場面もあったが、0.22%安と4日ぶりに反落した。
週間ではダウ平均が457.02米ドル安(-1.02%)と4週ぶりに反落し、S&P500が0.31%安と3週ぶりに反落。ナスダック総合は0.08%安と4週ぶりの小幅反落となった。
S&P500の11セクターはエネルギー、一般消費財の2セクターが上昇した一方、金融(-1.00%)を筆頭にヘルスケア、素材、生活必需品、資本財など9セクターが下落した。米10年債利回りは前日の4.346%から4.415%に上昇(価格は下落)。トランプ関税による物価上昇懸念が米国債売りにつながった。
センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.78ポイントから16.4ポイントに上昇した。