11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.46%高の24139.57ポイントだった。中国企業指数は0.22%高の8687.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で3239億5000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、前場に上げ幅を拡大。中国と米国の貿易交渉が進展するとの思惑買いが引き続き支えとなった。前日の米株式相場が上昇していたほか、中国本土市場の主要株価指数が中盤に高く推移し、投資家心理を強気に傾けた。ただ、ハンセン指数が24500ポイントを超えると利益確定売りが出て、終盤には上昇率が次第に縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2025年6月中間決算見通しを発表した医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が10%超上昇。同系列の薬明生物技術(
02269)も大幅高となった。保険株の中国平安保険(
02318)、中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)も大きく買われ、相場を押し上げた。取引所運営の香港証券取引所(
00388)は続伸した。半面、不動産管理の華潤万象生活(
01209)、不動産開発の華潤置地(
01109)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が反落した。
セクター別では証券株が急上昇。中原証券(
01375)、南華金融控股(
00619)、富石金融(
02263)が急騰したほか、業界大手の国泰海通証券(
02611)、申万宏源集団(
06806)なども大きく買われた。香港の「ステーブルコイン条例」の施行を8月1日に控え、香港の証券会社に新たな収益源が開けるとの思惑買いが入ったもよう。一方、ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.61%高の5248.48ポイントと3日ぶりに反発した。