香港の大手コングロマリット、新世界発展(
00017)が上海市黄浦区に保有する複合ビル「K11」のオフィス部分の売却を計画していると報道されたが、新世界発展傘下の上海新世界淮海物業発展の関係者はこのほど、オフィス部分は外部への賃貸のみで、売却はしないと明らかにした。また、報道は仲介業者が流した虚偽情報と指摘した。『毎日経済新聞』が10日伝えた。
これまでの報道によれば、新世界発展は「K11」のオフィス部分に当たる11−58階を売却する計画で、売却部分の延べ床面積は約8万1000平方メートル、売却価格は全体で28億5000万元とされていた。1−10階にある「K11ショッピング・アートセンター」は含まれない。同ビルはもともと「上海香港新世界大厦」と呼ばれ、2002年に完成して以来、黄浦区淮海中路のランドマーク的存在だった。2013年には新世界発展が4億元を投じて商業施設部分を改装し、中国本土では初のK11アート・ショッピングセンターを開業した。
新世界発展の株価は日本時間午後2時24分現在、前日比1.05%安の5.63HKドルで推移している。