2025-07-11 |
香港/政策/金融 |
|
香港金融管理局、約133億HKドルの香港ドル買い介入
香港金融管理局(HKMA)は香港ドルが許容変動幅の下限に達したことを受け、11日早朝の外国為替市場で132億8200万HKドル規模の香港ドル買い・米ドル売りを実施した。『香港経済日報』によると、民間銀行がHKMAに保有する決済性預金口座残高は14日に1012億1500万HKドルに減少する見通し。
香港ドルはペッグ制を採用しており、1米ドル=7.75−7.85HKドルの範囲で米ドルに連動する。外国為替市場で香港ドル相場が下限か上限に達すると、香港の中央銀行にあたるHKMAが市場介入する。
香港ドル相場が前回7.85HKドルに達したのは、4日未明で、このときもHKMAは2回にわたり香港ドル買い・米ドル売りを行った。『香港経済日報』は、6月以降の5回にわたる香港ドル買い介入の規模が計723億5400万HKドルに達し、5月に流入した短期で投機的な「ホットマネー」の56%に相当すると指摘した。
香港ドル相場は今年5月初めに上限(7.75HKドル)に達し、HKMAが香港ドル売り介入により計1294億HKドルを供給した。しかし、その後は米国との金利差が拡大したことから香港ドル相場はここ2カ月で上限から下限方向へ推移し、HKMAは一転して市場から香港ドルを吸収している。