吉利汽車(
00175)傘下の電気自動車(EV)メーカー、ZEEKRインテリジェント・テクノロジーは9日、高級多目的スポーツ車(SUV)「ZEEKR 9X」の購入予約受け付けを8月末に始めると発表した。「9X」はZEEKRが開発したハイブリッドプラットフォーム「SEA-S(浩瀚-S)」を搭載する初のモデルとなる。中国の新エネルギー車情報メディア『CnEVPost』が9日伝えた。
ZEEKRは同日開いた技術発表イベントでSEA-Sを正式発表。「業界初の純電気アーキテクチャーに基づく高級ハイブリッド専用プラットフォームであり、同時に世界初のフルスタック900ボルト高電圧ハイブリッドプラットフォーム」だと説明した。SEA-Sを基盤とした「ZEEKRスーパー・ハイブリッド・システム」は、SiC(シリコンカーバイド)パワー半導体素子を採用したモーター3個と、CATL(
03750)製「Freevoyデュアルパワーバッテリー」を搭載している。
「9X」は最高出力205キロワット(kW)の2.0Lターボエンジンも搭載。バッテリーパック容量は70kW時で、中国独自のCLTC基準での純電動航続距離は最大380キロメートル(km)とハイブリッドSUVとして世界最長という。フル充電・フル給油時の航続距離は計1000kmを超える。
また、「9X」には最新自動運転システム「G-Pilot H9」が初めて搭載され、条件付きの自動運転「レベル3」が実現できるとした。