2025-07-09 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:反落、24000ポイント割れ 資金流出を懸念
9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.74%安の23970.39ポイントだった。中国企業指数は0.76%安の8642.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1223億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、朝方に心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。香港ドル安に伴う資金流出を懸念する売りが優勢となった。トランプ米政権の関税政策が米国の物価上昇につながるとの見方から米長期金利が上昇しており、米国と香港の金利差拡大を見越した香港ドル売り・米ドル買いの動きにつながりやすい。香港当局が香港ドル変動幅を1米ドル=7.75−7.85HKドルで固定するペッグ制を防衛するため香港ドル買い介入を実施すれば、香港の住宅ローン金利に上昇圧力がかかると警戒され、香港不動産株が大きく売られたもよう。
個別では、香港不動産デベロッパーの恒基兆業地産(
00012)、恒隆地産(
00101)、新鴻基地産(
00016)が大幅安。大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が下落し、相場の重荷だった。金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)、オンラインゲームのネットイース(
09999)も安い。一方、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅高。医薬品株の中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)、石薬集団(
01093)はそろって続伸した。