中国の乗用車メーカー団体、乗用車市場信息聯席会(CPCA)は8日、狭義での乗用車(セダン、多目的車=MPV、スポーツ多目的車=SUV)の2025年6月の小売台数が前年同月比18.1%増、前月比7.6%増の208万4000台だったと発表した。1−6月累計の小売台数は前年同期比10.8%増の1090万1000台となった。
ここ数年、中国本土の新車販売台数は下期に伸びる「前低後高」の傾向だったが、今年6月は2022年6月に記録した194万台の最高水準を7%上回るなど、力強い傾向を示しているとした。小売りのほか、卸売りと生産も6月としての最高台数を更新。輸出台数は前年同月比23.8%増の48万台となり、月間での過去最高を更新した。
6月の中国ブランド車の小売台数は前年同月比30%増の134万台となり、市場シェアは64.2%で前年同月から5.6ポイント拡大した。BYD(
01211/
002594)、吉利汽車(
00175)、奇瑞汽車、重慶長安汽車(
000625/
200625)などの大手が市場シェアを伸ばした。一方、主要合弁ブランド車の小売台数は5%増の51万台だった。
新エネ乗用車の小売台数は6月単月が前年同月比29.7%増、前月比8.2%増の111万1000台。1−6月累計では前年同期比33.3%増の546万8000台だった。新エネ乗用車の輸出台数は6月単月が前年同月比116.6%増、前月比1.0%減の19万8000台で、1−6月累計では前年同期比48.0%増の98万7000台だった。