8日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比1.09%高の24148.07ポイントだった。中国企業指数は1.16%高の8708.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で2132億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の24000ポイントに乗せると、上げ幅を広げた。中盤には上値が重い場面もあったが、本土市場で上海総合指数が終値ベースで3年半ぶりの高値を付けたこともあり、終盤に一段高となり、この日の高値圏で終えた。米中協議の進展に対する期待が買いを支えた。ベッセント米財務長官は7日、今後数週間内に中国側と会談し、通商を含む幅広い議題で協議を推進する意向を示した。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に安かった太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)が大幅に反発。自社開発の動画生成向け大規模モデルが注目されている快手科技(
01024)と百度(
09888)や、宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)、光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)なども上昇が目立った。半面、海運の東方海外(
00316)、製薬の中国生物製薬(
01177)、香港不動産関連の恒基兆業地産(
00012)、九龍倉置業地産(
01997)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.84%高の5325.95ポイントと続伸。快手科技、京東健康、舜宇光学科技、百度が上昇率上位。下落は海爾智家(
06690)、美的集団(
00300)、理想汽車(
02015)の3銘柄のみだった。