BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、中国最大のビール会社、華潤ビール(
00291)の投資判断を「買い」に据え置き、目標株価を34.3HKドルに設定した。同社の業界内での優位性、ブランド戦略、実行力の高さを評価し、業界再編や高価格帯製品の展開、生産効率の向上などが今後の利益率拡大を支えるとの見方を示した。配当利回りは4%超を見込んでいる。『AAストックス』が8日伝えた。
華潤ビールの2025年6月中間決算について、BofAS予想と一致し、市場コンセンサス予想をやや上回るとの見方を示した。売上高は約1%増(ビール事業は2%超増、白酒事業は2桁減)、営業利益率は粗利益率の上昇と販売・管理費比率の低下により1.5ポイント以上拡大し、コア税引き後純利益は1桁台後半−10%増になるとみている。
白酒事業については、中国政府が公式接待で白酒の提供を禁じた影響で市場の低迷が続いており、25年上期は小幅な赤字に転落する可能性があるとした。
一方、侯孝海会長の退任が事業運営に大きな影響を与える可能性は低いと指摘した。
華潤ビールの株価は日本時間午後3時16分現在、前日比0.95%高の26.45HKドルで推移している。