8日の香港市場は軟調か。トランプ関税への懸念が重荷となりそうだ。トランプ米大統領は7日、日本と韓国からの輸入品に25%の相互関税を課すと表明した。4月に公表した24%の対日関税、25%の対韓関税とほぼ同水準。また、ラオスとミャンマーに40%、タイとカンボジアに36%の関税を課すなどとも表明。トランプ関税で世界経済が冷え込むことが警戒されている。
中国本土では9日に6月の物価統計が発表されるほか、来週前半にかけて金融統計や貿易統計、4−6月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表も予定されている。内容を見極めたい投資家は積極的な売買を控える可能性がある。
7日のNY市場でダウ平均は反落し、3連休前の3日に比べ422米ドル安で終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も反落した。米テスラテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が新党「アメリカ党」を立ち上げる意向を発表したことを受け、テスラ株は7%近く下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。百度(
09888)、美団(
03690)、HSBC(
00005)などが香港終値を上回った半面、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などが下回って引けた。