週明け7日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.12％安の23887.83ポイントだった。中国企業指数0.01％安の8608.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で1937億9000HKドル。

　ハンセン指数は下落して始まり、マイナス圏の狭いレンジで推移した。4日のNY市場が独立記念日の休場で手掛かり難のなか、投資家は積極的な買いを手控えたとみられる。香港ドル安による資金流出を警戒する売りも出たもよう。香港と米国の金利差拡大を背景に、香港ドルの対米ドル相場はここ2カ月でペッグ制の許容変動幅（7.75−7.85HKドル）の上限から下限へと大きく動いている。香港金融管理局（HKMA）は4日早朝の外国為替市場で、総額296億3400万HKドル規模の香港ドル買い・米ドル売りを実施。介入規模は2日の200億1800万HKドルを上回った。

　ハンセン指数構成銘柄では生活アプリ運営の美団（03690）、生保大手の中国人寿保険（02628）とAIAグループ（01299）が売られ、相場の重荷だった。医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）と太陽光パネル用ガラスの信義光能（00968）は大幅に反落。金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）、製薬の石薬集団（01093）、アルミメーカーの中国宏橋（01378）も安い。一方、不動産開発の華潤置地（01109）、カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）が大幅高。安く寄り付いた大型株のテンセント（00700）が1％超高で引け、相場の一定の下支えとなった。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.25％高の5229.56ポイントと7営業日ぶりに反発。新エネルギー車メーカーの理想汽車（02015）と小鵬汽車（09868）が高い。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）も買われた。半面、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト（00268）、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト（03888）が下げた。