CLSAアジア・パシフィック・マーケッツは最新リポートで、中国のダウン衣料最大手、波司登国際(
03998)の目標株価をこれまでの5.7HKドルから5.2HKドルに引き下げた。2025年3月期の通期業績を踏まえ、2026−27年3月期の通期売上高と純利益予想をそれぞれ5−8%、3−6%下方修正したことを織り込んだ。一方、リスク・リターンは魅力的で、26年3月期の予想配当利回りが7%に達することから、投資判断は「アウトパフォーム」に据え置いた。『AAストックス』が4日伝えた。
CLSAは波司登国際の25年3月期本決算について、粗利益率に下押し圧力が強まったことを懸念材料に挙げた。卸売りの伸びが小売りを上回ったことや、コスト増、製品構成の変化が背景にあったと指摘。一方、ダウン衣料部門の改善を受けて26年3月期の粗利益率は安定的に推移するとの見方を示した。26年3月期の通期売上高と純利益はそれぞれ前年比10%増、12%増になると予想。ダウン衣料の既存店売上高と販売量の増加が売り上げ成長をけん引するとした。
波司登国際の株価は日本時間午後2時5分現在、前日比1.54%安の4.48HKドルで推移している。