3日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.63%安の24069.94ポイントだった。中国企業指数は0.88%安の8648.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で2312億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、その後はほどなくしてマイナス圏に沈むと、心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。6月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が予想に反して減少したことを受け、米景気の減速懸念が強まった。中国メディアの財新が3日に発表した2025年6月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)は50.6と前月比で0.5ポイント低下し、24年9月(50.3)以来の低水準となったことも嫌気された。もっとも、本土市場で上海総合指数が上昇したこともあり、後場に入ると下げ幅を縮小し、再び24000ポイント台に乗せた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)が売られ、指数を押し下げた。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、教育関連の新東方教育科技(
09901)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、本土銀行株の招商銀行(
03968)なども下げが目立った。半面、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)が約7%高と急伸。JPモルガンによる投資判断の大幅な引き上げが好感されたもよう。大手光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、製薬の石薬集団(
01093)、産金大手の紫金鉱業集団(
02899)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)なども逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.67%安の5233.71ポイントと5営業日続落。キングソフト(
03888)、小米集団、アリババ集団、阿里健康が下落率上位。半面、舜宇光学科技、レノボグループ、金蝶国際ソフト(
00268)、小鵬汽車(
09868)が上昇率上位だった。