休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.62%高の24221.41ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の8724.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で2402億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、朝方には一時、上げ幅が1%を超えた。休場前に3営業日続落し、6月23日以来1週間ぶりの安値で終えたとあって、自律反発狙いの買いが幅広いセクターで先行。中国本土市場で銀行株が総じて上昇し、香港市場に重複上場する銘柄が買われて相場を支えた。ただ、ハイテク株の一角に売りが出て、中盤以降の相場は上値の重さが目立った。
ハンセン指数構成銘柄では、中国本土銀行株の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)、招商銀行(
03968)がともに反発し、相場の上昇を主導した。ガラス大手の信義光能(
00968)と信義ガラス(
00868)は大幅高。太陽光ガラスを手掛ける中国の大手企業が7月から30%の減産を計画していると伝わり、買いを集めた。6月のマカオの1日当たりカジノ収入が市場予想を大きく上回ったことで、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も高い。不動産開発の恒基兆業地産(
00012)と恒隆地産(
00101)、新鴻基地産(
00016)、龍湖集団(
00960)の上昇も目立った。一方、前日に6月の納車台数を発表した新エネルギー車メーカーの理想汽車(
02015)が大幅に続落。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、光学部品の舜宇光学科技(
02382)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.64%安の5269.11ポイントと4営業日続落。理想汽車のほか、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、半導体受託製造の華虹半導体(
01347)が下落率上位だった。半面、家電大手の海爾智家(
06690)と美的集団(
00300)、新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)が買われた。