アリババ集団(
09988)のクラウド事業部門「阿里雲(アリババクラウド)」は、マレーシアとフィリピンに新たなデータセンターを設置すると発表した。海外で増大するクラウドコンピューティングとAI(人工知能)の需要に対応する。『信報』が2日伝えた。
アリババクラウドによると、1日にマレーシアで3カ所目のデータセンターを稼働させ、10月にはフィリピンで2カ所目のデータセンターを稼働させる計画。これにより、世界のインフラ拠点は29地域と90アベイラビリティーゾーンに拡大する。
また、アリババクラウドは初となるAI技術の国際中枢拠点「AIグローバル能力センター」を設立する方針も表明した。1000社超の企業と連携し、10を超える産業分野におけるAIモデルプロジェクトを共同開発するほか、世界の120以上の大学と協力し、年間10万人規模のAI人材育成を目指す。
アリババクラウド・インテリジェントグループのシニアバイスプレジデントで、アリババクラウド・インテリジェント・インターナショナル事業部プレジデントの袁千氏は、研究開発能力、共同シナリオ構築、人材エコシステムを核とし、AI技術を真に世界の顧客と産業に提供すると述べた。パートナーと協力し、よりオープンで包摂的、かつ持続可能なスマート時代を創造するとしている。