休場明け2日の香港市場は反発して始まるか。ハンセン指数は6月30日に3営業日続落し、終値は同月23日以来1週間ぶりの安値だったとあって、自律反発狙いの買いが入りやすい。年内の米利下げ観測を背景とする世界的な株高傾向が香港市場にも波及し、地合いが改善すると予想する。
もっとも、買い一巡後は上値が重い相場となりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)が景気指標として重視する6月の米雇用統計が3日に発表される。結果を見極めたいとの気分が次第に広がる展開があり得るだろう。
1日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が4営業日続伸した一方、S&P500は4営業日ぶりに小幅反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は7営業日ぶりに反落した。第2四半期に相場上昇をけん引したハイテク株に利益確定売りが強まった一方、同四半期に大きくアンダーパフォームしたヘルスケアや生活必需品株などが買われた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、金融株の中国建設銀行(
00939)とAIAグループ(
01299)、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が香港終値を上回った半面、英金融大手のHSBC(
00005)が下回って引けた。