2025-07-02 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(1日):ダウ400米ドル高と4日続伸、エヌビディアやテスラが売られナスダックが7日ぶり反落
1日のNY株式相場は高安まちまち。7−9月期入りとなり、4−6月期に相場上昇をけん引したハイテク株に利益確定売りが強まった一方、同期間に大きくアンダーパフォームしたヘルスケアや生活必需品株などが買われた。
ダウ平均は一時509米ドル高まで上昇し、400.17米ドル高(+0.91%)と4営業日続伸して終了した。一方、S&P500は0.11%安と4営業日ぶりに小幅反落して終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.82%安と7営業日ぶりに反落した。ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルス、アムジェンが4%超上昇し、シャーウィン・ウィリアムズ、メルク、ナイキも3%超上昇した一方、エヌビディアが約3%下落し、IBM、マイクロソフトも1%超下落した。
S&P500の11セクターは素材、ヘルスケア、エネルギー、生活必需品、不動産など9セクターが上昇し、コミュニケーション、ITの2セクターが下落した。個別ではトランプ米大統領が政府補助金の打ち切りを示唆したテスラが5%超下落した。
経済指標は6月ISM製造業PMIが49.0と前回の48.5や予想の48.8を上回った。5月JOLTS求人件数も776万9000件となり、前回改定値の739万5000件や予想の730万件を上回る強い結果となった。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はECBフォーラムのパネルディスカッションでトランプ関税がなければFRBは今頃、追加利下げを行っていた可能性が高いと発言し、今後についてはデータ次第だと、従来の主張を繰り返した。米10年債利回りは前日の4.226%から4.245%に上昇した。