1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.39％高の3457.75ポイントだった。深セン成分指数は0.11％高の10476.29ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4660億1600万元だった。

　上海総合指数は小動きで始まった後、じりじりと上げ幅を広げる展開。中東情勢緊迫化への警戒感が後退し、米連邦準備制度（FRB）が年内に利下げを再開するとの期待が高まるなかで世界的な株高傾向が続き、買い安心感につながった。中国メディアの財新が寄り付き後に発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.4と市場予想の49.0から上振れし、景況感の分かれ目である50を超えたことも投資家心理を支えたもよう。セクター別では銀行が全面高のほか、ガラス　医薬品、貴金属、電力が買われた。半面、バッテリーやソフトウエア開発、コンピューター、インターネットサービスが売られた。

　A株市場では、銀行株の中国建設銀行（601939）、上海浦東発展銀行（600000）、中国民生銀行（600016）、平安銀行（000001）が高い。ゲーム会社の三七互娯網絡科技集団（002555） 、金鉱大手の紫金鉱業集団（601899）も買われた。一方、企業向けクラウドの用友網絡科技（600588）、車載電池の国軒高科（002074）が大幅安。油圧シリンダー江蘇恒立液圧（601100）、スーパーコンピューターの曙光信息産業（603019）、不動産開発の招商局蛇口工業区控股（001979）、屋外広告の分衆伝媒信息技術（002027）は反落した。

　上海B株指数は0.02％高の258.09ポイントと4営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.67％高の1220.85ポイントと8営業日続伸した。