週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.87%安の24072.28ポイントだった。中国企業指数は0.96%安の8678.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で2422億3000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、中盤まではマイナス圏の狭いレンジで推移。大引けにかけて下げ幅を広げ、終値は23日以来1週間ぶりの安値となった。トランプ米政権は、相互関税の上乗せ税率の停止期限となる7月9日をめどに貿易相手国と交渉を続けており、投資家が運用リスクを取りにくくなった。中国景気の不透明感も地合いの悪化につながったもよう。寄り付き後に中国国家統計局が発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と市場予想通り。前月比で0.2ポイント上昇したものの、3カ月連続で景況感の分かれ目となる50を下回った。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、金融株の中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中銀香港(
02388)、AIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷となった。新エネルギー車メーカーの理想汽車(
02015)、不動産開発龍湖集団(
00960)、中国政府系持ち株会社の中国中信(
00267)は続落した。半面、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)が高い。医薬品受託製造の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)、製薬の翰森製薬(
03692)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.72%安の5302.82ポイントと3営業日続落。理想汽車、美団、アリババ集団と同社子会社の阿里健康(
00241)が下落率上位だった。一方、音楽配信のテンセント・ミュージック(
01698)、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、生成人工知能(AI)アプリのセンスタイム(
00020)が高い。