週明け30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前営業日比0.42%安の24182.95ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の8719.43ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1181億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。その後は狭いレンジでもみあった。トランプ米政権は、相互関税の上乗せ税率の停止期限となる7月9日をめどに貿易相手国と交渉を続けており、投資家が運用リスクを取りにくくなったもよう。中国景気の不透明感も地合いの悪化につながった。寄り付き後に中国国家統計局が発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と市場予想通り。前月比で0.2ポイント上昇したものの、3カ月連続で景況感の分かれ目となる50を下回った。
個別では、大型ネット株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、金融株の中国銀行(
03988)、中銀香港(
02388)、中国工商銀行(
01398)、AIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷となった。ガラス大手の信義ガラス(
00868)、豚肉大手の万洲国際(
00288)は反落した。半面、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、オンラインゲームのネットイース(
09999)が高い。医薬品受託製造の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)も買われた。